サビ取りって研磨でできるの?サビ取りのメリットと方法を紹介

研磨でサビ取りが必要な状態になっている自転車のチェーン

外に放置していた自転車がいつの間にか錆びていたなんて経験は誰しもあるのではないでしょうか。
金属は錆びる、鉄は錆びやすい、ステンレスは錆びにくい、当たり前のように語られるこれらの事象ですが、
果たして本当なのでしょうか。
今回は、身近なサビ取りのメリットやその方法についてご紹介します。

目次
1. サビってなに?研磨でサビ取りするメリットとは?
2. 研磨でサビ取りする前に…鉄は錆びやすくて、ステンレスは錆びないって本当?
3. 研磨でサビ取りするやり方とは?鉄やステンレスのサビ取りの方法を簡単解説
4. 頑固なサビ取りには研磨材がおすすめ~三共理化学の研磨材はサビ取りにも最適です
5. 研磨でサビ取りした後にはしっかりサビ予防~ピカピカな金属に復活させましょう!

1. サビってなに?研磨でサビ取りするメリットとは?

研磨でサビ取りが必要な状態になっている工具

そもそもサビはどこから来るのでしょうか。
例えば、濡れた鉄を放置すると錆びることは容易に想像がつくと思います。
一般的なサビは、酸素・水分の条件が揃うと発生します。
金属が酸素や水分と反応して、表面が「酸化」してしまいます。
サビは、金属が化学反応を起こすことによって生じる物質なのです。

次に、日常生活で良く見られるサビの種類についてご紹介します。

・赤サビ
最も代表的なサビが赤サビです。
名前の通り、赤茶色をしており、放置すると金属の内部まで腐食が進んでしまいます。
メッキ処理がされていても条件が揃うと表面の傷から徐々に赤サビが発生します。

・青サビ(緑青)
主に銅や真鍮などに発生する青緑色のサビです。
このサビには、腐食の進行を防ぐ役割もあるため、伝統的な建築物にも活用されています。

・黒サビ
黒サビは、赤サビと異なり、自然発生することはありません。
南部鉄器などの工芸品に利用されており、黒サビが保護膜となり、赤サビの発生を抑える役割があります。

今回は、最も代表的なサビである赤サビ取りについてご紹介いたします。

<サビ取りのメリットとは>
・景観保持
・機能の保護

錆びてしまった金属は実際より古く見え、さらにサビのせいで実用性が損なわれてしまうこともあります。
サビ取りをこまめに行うことで、ピカピカの表面を維持することには大きなメリットがあるといえるでしょう。

 

2.研磨でサビ取りする前に…鉄は錆びやすくて、ステンレスは錆びないって本当?

 

研磨によって傷をつけなければ錆びにくいという特性を持つステンレスを使用した流し台

ご存知の通り、多くの金属は長期間放置するとサビが発生します。
ただ、その程度は金属の種類に依存します。
一般的な金属を錆びやすさで比較してみましょう。

<錆びやすい金属>
鉄、銅、亜鉛、アルミニウム

<錆にくい金属>
ステンレス、金、銀、プラチナ

やはり予想の通り、鉄や銅は錆びやすい金属でしたが、それでは錆びにくい金属であるステンレスは本当に錆びないのでしょうか。
その答えは、NOです。
ステンレスであっても全く錆びないわけではありません。
実は、ステンレスの主成分は鉄です。
複数の金属を混ぜて合金とすることで、錆びにくいように表面を保護しています。
つまり、ステンレスでも表面の膜に傷がつけば、サビは発生してしまうのです。

 

3.研磨でサビ取りするやり方とは?鉄やステンレスのサビ取りの方法を簡単解説


研磨によるサビ取りが必要なほど頑固なサビに覆われてしまったペンキ缶

先程ご紹介した3種類のサビの中でも最も一般的な赤サビ取りについて見てみましょう。
実は、頑固なサビでなければ、家庭にあるもので簡単にサビ取りが可能なのです。

<鉄のサビ取りの方法>
サビ部分を研磨することによって、サビ取りが可能です。
何を使って研磨するかはサビの程度によりますが、軽微なものであれば、歯磨き粉が活用できます。

実は、歯磨き粉の中には微細な研磨材が配合されているため、いつも通り歯ブラシにつけてサビ部分を研磨するだけでピカピカになります。これでサビ取り完了です。

<ステンレスのサビ取りの方法>
ステンレスは被膜が傷つきやすく、粗くゴシゴシ擦るのはお勧めしません。
傷をつけないサビ取りには重曹が最適です。
重曹にも研磨材としての働きがあり、水で溶いたペースト状の重曹をサビ部分に塗り、軽くこするのが効果的です。


4.頑固なサビ取りには研磨材がおすすめ~三共理化学の研磨材はサビ取りにも最適です


三共理化学の研磨材の中でも赤サビ取りにおすすめのアイテムをご紹介いたします。

サビ取り研磨といったらやっぱりこれ!
おすすめ製品1: サビトロン (三共理化学株式会社)
サビ取りに最適な三共理化学の研磨製品「サビトロン」

不織布繊維に研磨材が固定され、頑固なサビ取り研磨に最適です。
そのまま使える手軽なサイズなのも嬉しいです。

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サビ取りから塗装の下準備である足付けまで大活躍間違いなし
おすすめ製品2: ケンマロン (三共理化学株式会社)
サビ取りに最適な三共理化学の研磨製品「ケンマロン」

ナイロン不織布に砥粒を塗布し、優れた研削性を維持し、目詰まりしにくい構造になっています。
弾力性に優れるため、曲面でもなじみが良いのが特徴です。
塗装の下準備の足付けとしても使用できますので、サビ取り後に塗装する場合にもピッタリなアイテムです。

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軽微なサビ取りや水垢除去が目的ならこのロングセラー製品
おすすめ製品3: 耐水研磨紙 (三共理化学株式会社)

軽微なサビ取りや水垢除去に最適な三共理化学の研磨製品「耐水研磨紙」

#60~#2000と幅広いラインナップを揃えておりますので、お好みの仕上がりに合わせてお選びいただけます。
サビ取りや水垢除去以外にも塗膜・木工作業にもご利用いただけます。

サビや水垢のない綺麗なシンク

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5.研磨でサビ取りした後にはしっかりサビ予防~ピカピカな金属に復活させましょう!


研磨したてのサビつきのないピカピカな釘

ここまで研磨によるサビ取りの方法についてお話してきましたが、金属は一度錆びてしまうと元のピカピカの状態に戻すのに非常に手間がかかります。
サビ取りが終わった後の光沢を維持するためにはどのようなことが必要なのでしょうか。

・水分がつかないようにする
金属に水分は大敵です。
雨に濡れないところで保管したり、万が一濡れてしまったらこまめに拭き上げる作業が重要です。
また、長期使用しない場合は、一度湯通しして水気をしっかり切った後、新聞紙などにくるんで、湿気の少ない場所で保管しましょう。

・サビ止め剤を塗布する
サビ取り研磨の後、サビ止め剤を塗ればより安心です。

サビ取りは最初が肝心!
放置すると表面だけでなく内部まで腐食が進行してしまいます。
見つけたら手早くお手入れすることが金属を綺麗に維持するコツです。
サビ取りにお悩みの方はお気軽に三共理化学へお問い合わせください。





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